多くの企業が就活の選考の際にグループディスカッションを取り入れています。
グループディスカッションとは、数人でグループを作成し、1つのお題に対して話し合い、グループごとにお題に対する回答を行う選考方法のことです。
しかしこのグループディスカッションという選考方法では、人事は何を見ているのでしょうか?
実際に某社の社長にお聞きしたことを今回は詳しく説明していきますね。
なぜグループディスカッションを行うの?
まずは就活の際にグループディスカッションという選考を行う理由について説明していきましょう。
グループディスカッションを行う理由については2つあります。
①一度に大量の学生を選考できる
②チームに入った際の立ち位置、協調性が見られる
企業側にとって短時間で大量の学生を専攻できるということはかなり効率的です。
また、チーム内でどのような立ち位置、役割を果たしているのかが一目でわかります。
これらは個人で面接をしているときには見えない一面であり、その学生の普段の様子も見やすいということになります。
上記のような利点があるため、企業は就活の選考の際にグループディスカッションを用いるというわけですね。
某社の社長に聞いた!就活の選考のグループディスカッションでは何を見ている?
グループディスカッションを行う上で、人事は以下のポイントを見ているそうです。
・設問に対する結論
・チーム内での役割、ポジション
簡潔にいうと上記の2点です。
この後詳しく解説していきます。
設問に対する結論
就活の際のグループディスカッションでは、協調性や発言の多さばかりを見られているわけではなく、しっかりとした結論を導き出すことも重要とされています。
グループディスカッションの大まかな流れは以下のようになっています。
設問が設定され、まずは個人で考える時間があります。
②解決策を話し合う
グループが構築され、その中でお互いの意見を述べ合いながら解決策を模索していきます。③結論を導く
最終的な設問に対しての結論を導き出します。④発表
グループごとに結論について発表していきます。
この過程の中で、
・自分の意見がはっきりしているか
・他の人の意見に対して正しい意見ができているか
・的を得た結論を導き出せているか
人事はこんなポイントを見ています。
ただ単に協調性があって会話をできていても、結論がおかしなことになっていると、それだけで評価はマイナスになってしまいますので注意してください。
チーム内での役割、ポジション
グループディスカッションの際の役割は主に4つのタイプに分かれます。
自分が司会や最終的なまとめ役となってチームを動かすタイプ。
②書記型
あまり多くの意見を述べることはないが、みんなの意見を少しずつまとめながらメモをとっていくタイプ。
③タイムキーパー型
話し合いする項数の優先順位を決め、潤滑にグループ全体を回していくタイプ。④八方美人型
自分から意見を発することは少ないが、周りの意見に対して賛同や頷きをしながら場を和ませて全員を発現しやすくさせるタイプ。
上記の役割のどれが最も重要である、どの役割が最も評価されるというわけでもなく、全体的なバランスを見つつ個の力が要求されるのがグループディスカッションという選考方法の特徴です。
「自分は普段グループ内でどのポジションに属しているのか」
「自分はグループディスカッションの際にはどのポジションだと最もうまく立ち回りやすいのか」
答えは人それぞれだと思いますので、是非ゆっくり考えてみてください。
厄介なグルディスクラッシャーの対処法
就活の選考の際のグループディスカッションにて最も厄介なのが、グループ内に“グルディスクラッシャー(グループディスカッションクラッシャー)”がいることです。
“グルディスクラッシャー”とは、自分の意見を押し通す・他の人の意見を聞かなかったり全てを否定してくる・設問とは関係ない話をしてくる人のような存在のことです。
そんな“グルディスクラッシャー”と同じグループになった際の対処法を説明していきます。
大切なのは怒らずに優しく説明してあげること
“グルディスクラッシャー”は自分のことをクラッシャーだと認識していない場合がほとんどです。ですので一度優しく諭してあげることが大切です。
「あなたの意見はみんなと違いますよ」
「じゃあ多数決で決めてみましょう」
などと全否定して遠ざけるのではなく、
「あなたの意見にはとても賛成できます。しかし今回の議論の論点とは少しズレてしまっていますので、軌道修正をしていきましょうか。」
などと一度軽く賛成してあげた後に話を正当な方向へ持っていくことが最適解です。
それならさらに議論をクラッシュさせることもなく、あちら側も協力的になってくれるはずです。
各役割で自分をアピールすることが大切
グループディスカッションにおけるグループ内では4つの役割が存在すると説明しましたが、これは企業に入社した後も同じです。
どんなに能力のある人がたくさん揃っていても、全員がリーダー型ならみんなが自分勝手に行動してしまう可能性がありますし、全員が八方美人型でもなかなか的を得た意見は出てきません。
大きな企業においてもこの役割が全て絶妙な具合で配置されていないと、経営はうまく成り立ちません。
そのため結論から述べますと、私が話を聞いた社長が経営している会社では、
「グループ内のメンバーを役割ごとに見た際に、全てのグループ内でその役割に関する能力が高い者から選出している。」
言葉で表すとわかりにくいかもしれませんので、図で表して見ました。
こんな感じで、各グループから能力の高いものが引き抜かれるという仕組みです。
勿論1つのグループから全員が次のステップへ進めることもあります。
グルディスクラッシャーがいるグループになってしまうと少し厄介ではありますが、基本的にどのグループに配置されても自分の役割をしっかり理解した上で立ち回れば、人事からの評価は比較的高くなると言えます。
グループディスカッションに苦手意識があるという方も、是非これを機会に得意分野として立ち回ってみてはいかがでしょうか?
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