高専ではどんな授業があるの?エンジニアを育てる学校?
「高専ではどんな授業をしているんだろう?」
「エンジニアを育てる学校って本当?」
高専を受験することを考えている中学生の中でも、高専という存在が少し特殊すぎてしっかり授業の中身や何のために勉強しているのかを理解できていない方は多いと思います。
これからの未来を背負っていく中学生、まずは高校選びから人生を大きく左右すると言っても過言ではありません。
現在志望している高校・高専のことをしっかり調べていますか?でも受験勉強が忙しい中であれこれ調べている時間はなかなかとれませんよね。
私は高校に通っていたことはないので高校に関する記事は正しい情報で書くことができません。調べるにしてもやはり実際通っていた人に比べるとどうしても劣ってしまいます。
なので今回は私が実際に通っていた国立高専についての詳しい説明をしていこうと思います。
なかなか調べる時間の取れない中学生のために、このブログを読めば高専について一発で全てわかるような記事を書いていこうと思います。
高専とはエンジニアを育てる学校
高専5年間の授業
高専の授業カリキュラムは普通の高校とは全く異なります。
通常の高校3年間で学ぶ普通科目(国語や数学等)は、高専2年生のうちに全て学び終えます。
そして高専3年生から5年生までは専門科目を学んでいきます。
高専3年生以降も国語などの授業は存在しますが、正直そんなに力は入れていません。文系に力を入れている高専の学科もありますが、国語に力を入れているというよりは英語や簿記寄りですね。
学費は高いの?
・高校在学中3年間の合計は354,000円
・高校在学中3年間の合計は2,265,000円
・国立高専在学中3年間で347,400円、5年間で579,000円
つまり国立高専の学費が最も安いという事になります。
高専って聞くと工業系だし、5年間あるし、学費は高そうだなって思われがちなのですが、普通高校よりも安いです。
学費に関しての高校と高専の比較はコチラ↓
卒業研究
高専5年生になると卒業研究という科目が存在します。
自分が希望する研究室に所属し、そこで自分が興味のある研究を行います。
「自分で研究を決めれるかな?」そんな心配は必要ありません。研究室の教員が研究テーマを一緒に考えてくれるのでそんなに大変な作業ではありません。
そして卒業前に今まで行ってきた研究に関する集大成の卒業論文を提出します。そして卒業研究発表会というイベントをして、高専生活は終わりを迎えます。
ここで研究を頑張ると全国の工学会で大人たちに混ざって発表することができます。確か5、6人くらいが全国にいきましたね。私も実際に工学会で発表しましたが、とても良い刺激になった記憶があります。
研究を頑張ると、その後の人生の面接などで一生懸命力を入れたことととして話しやすくなるので、かなり自分の糧になりますよ!
高専からの就職
高専からの就職率は99.9%と言ってもいいほど確実に決まります。しかも大手企業ばかりです。
これは高専に入学することの中で最大のメリットと言ってもいいでしょう。
在学中の成績関係なく就職はできますし、就職先でも最低で現場監督からのスタートなので給料も悪くありません。
ただ一つ今まで高専から卒業して就職してきた人をたくさん見てきましたが、地方に飛ばされる傾向があると感じました。または自分の地元が地方の方ならばそこに残ることはあまり難しくありませんので、そこは考慮して就職先を決めることが重要ですね。
就職するメリット・デメリットを大学に編入することと比較したい方はコチラ↓
高専からの進学
高専からの進学は主に国立大学が多いです。
また、チャンスが多い大学だと①推薦②一般③社会人枠というように3回ありますので、比較的大学には進学しやすいかと思います。
ただ、自分が現在高専で所属している専門科目以外を専門している大学への編入は少し難しい部分がありますね。
不可能ではないのですが、かなり勉強しないと大変になってしまいますので、高専に入る段階から興味のある専門科目をきちんと選択していることが必要となります。
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専門に興味があるが、近くの高専にその学科がない場合
せっかく専門科目に興味を持って高専に入学しようと決心したのに、近くの高専に限ってその高専に目当ての専門科目を扱う学科がない場合どのようにすれば良いのでしょうか?
高専には寮制度がありまして、入学者はその寮で5年間過ごすことができます。
実際に私の通っていた高専でもクラスの4割近くは寮生なので、そこでのコミュニティーは作りやすいと思いますし、友達がいないなどの心配はあまりなさそうです。
割と全国津々浦々からその専門科目を学びたいと寮に入る学生はいました。なので寮生として生活するのも一つの手ですね。
まとめ
今現在中学生で工業系に興味を持っているならば、普通の工業高校に入学するよりは高専に入学した方が私個人の感想では断然お得だと思います。
5年間学生という弊害はついてきますが、安定した就職先に就職することもできますし、進学も割と頭の良い大学に行きやすいです。何より学費も安いので、工業を学んでエンジニアになりたいという学生にはオススメできます。
一括りにエンジニアになると言っても、私のように大学卒業後は営業職に就くことも余裕でできてしまいます。
高専からまっすぐ就職した場合はやはり大抵の学生がエンジニア一択とはなってしまいますが、少しひねれば違う職にも就くことができます。
もう一度自分の興味のあることを考えて、最もあなたにあった進学先を考えてみてはいかがでしょうか?
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