元高専生だった私が伝えたいこと
私は国立高専(工業高等専門学校)を卒業して千葉大学に3年次編入した者です。
実際に高専時代を5年間経験した者にしかわからない高専のリアルな内情や私が高専入学前に知っておきたかったことを皆さんに伝えたくてこの記事を書いております。
私が中学生のことは全くといっていいほど学校の先輩や先生の話を聞く以外に高専関連の情報は出回っておらず、非常に苦労した思い出があります。
またその後の編入に関しても、やはりみんなライバル同士ということもあって編入に関する情報量はかなり少なかったのです。
当時自分たちが苦労したからSNSが発達したこの情報社会と呼ばれる時代であっても若い人たちは同じ苦労をした方がいい。
これは全くの間違いです。たとえそれが正解であっても、私はこの意見に真正面から反対しにいきます。
自分が苦労してきたからこそ、若い人たちにはもっと楽にたくさんの選択肢の中から将来を選んで欲しいと思ってこのブログを開設しました!!
この記事では
「国立高専ってどんなところなの?」「高専に入学した後の進路やメリットは?」
この疑問を全て払拭できるような情報をまとめました!
総記事数ざっと100は超える高専関連の記事の集大成がこの記事です!
中学生が高専への受験する段階の内容や卒業後の進路の話、学費の話まで完全にわかるように書いていますので、
・高専を受験しようか考えている中学生
・現役高専生
・親御さん
この全ての方が対象となっている記事です。
この記事では以下のような構成で話を進めていきますので、気になるページに目次から飛んで調べてみてください!
①中学生向け(受験を考える〜高専に合格するまで)
②現役高専生向け(高専に入学〜卒業後の進路が確定するまで)
中学生向け(受験を考える〜高専に合格するまで)
そもそも高専ってどういうところ?
高専とは、5年制の工業系の授業に特化した教育機関です。
高専生は一般の高校や専門学校と違い、在学5年間の間は1年生〜2年生半ばまでが一般科目、残りの5年生までが専門科目と言ったように他の高校生が3年間かけて学ぶ科目を1年半で網羅し、残りの時間を各専門科目の勉強に割いております。
各都道府県に1つずつあり、国立51校、公立3校、私立3校が現在の高専の数です。今回は主に国立高専についての話をしていきます。
高専を卒業後は就職・大学or専門学校に3年次編入・専攻科(高専にプラス2年)という3つの進路選択があり、それぞれの進路の割合は以下のようになっております。
就職・・・58%
大学編入・・・22%
専攻科・・・17%
その他・・・3% 参照:国立高等専門学校機構 令和元年調べ
高専と高校の違いはなに?
高専と高校の違いは大まかに説明すると3つですね。
①5年制
②完全に工業に特化している
③学費
③学費に関しては次の章で詳しく解説していきます。
これだけでは全然わからないと思うので、高専と高校の違いについて知りたい方はこちらを参考にしてみてください↓
高校と国立高専の学費の違いは?
・高校在学中3年間の合計は354,000円
・高校在学中3年間の合計は2,265,000円
・国立高専在学中3年間で347,400円、5年間で579,000円
つまり国立高専の学費が最も安いという事になります。
高専って聞くと工業系だし、5年間あるし、学費は高そうだなって思われがちなのですが、普通高校よりも安いです。
詳しくはこちらを参考にしてみてください↓
高専生活のリアル
みなさんは高専にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
実際のところ私が体験したことをまとめて挙げていきます
体験①
・就職、進学は思ったより楽にできる(詳しくは他の章で述べます)
→大手企業への就職は成績がほとんど関係ないので、簡単にできる
→3年次編入も、推薦を狙うか一般入試を受けるかは異なるが、成績次第ではかなり頭の良い大学へ行ける
体験②
・レポートや課題がとても大変
→覚悟してから入学しないと辞めたくなるくらいには大変です。週にレポート用紙20枚が平均くらいで課題で出されます
→無理やりにでも勉強する時間を作らないと授業だけでは間に合わない教科もある
体験③
・教員は教えるのが下手な人が多い
→高専の教員は教員免許を持っていなくてもなれます。
詳しくはこちらをご覧ください↓
体験④
・0ffice365はかなり使えるようになる
→大学に編入したり、就職してみて感じましたが、明らかに頭の良い大学や大企業に勤めている人よりもoffice365の使い方はうまいです。
高専在学中にアルバイト等はできるの?
結論から言うと、在学中にアルバイトはできます。ほとんどの学生がアルバイトをしながら生活しています。
高専生ならではのおすすめのバイト先や、面接で話やすいアルバイト先について紹介しているので、以下のサイトを参考にしてみてください↓
高専の受験について
中学生が高専を受験する際には推薦、一般入試の2種類があります。
全国の各高専の情報についてはこちらを参考にしてみてください
推薦の対策についてはこちら
一般入試の対策についてはこちら
高専を受験するために塾に通う必要はある?
これは完全に私の持論にはなりますが、中学から高専への受験に成功している人の8割は塾に通っています。
とはいっても送り迎えができずに通うのが難しい、お金がかかるので塾に通わせるのは大変などといった様々な事情はあると思いますので、そんな方向けに現在大流行中のオンラインスクールのまとめ記事を作成してみましたので参考にしてみてください。
現役高専生向け(高専に入学〜卒業後の進路が確定するまで)
高専の定期テストは就職や進学にどのくらい影響するの?
進学には定期テストの点数は大きく影響しますが、就職を目指すのであれば正直テストの点数・成績はほとんど関係がありません。
これはこの後の章で説明しますが、高専からの就職ではほぼ全員が名の知れた大企業へと道を進めます。
つまり成績が悪かったとしても面接で大きなミスをしない限り就職は可能です。
しかしやはり留年等の兼ね合いはありますので、成績が良いに越したことはありません。
高専の定期テストではどのように勉強すれば点数が取れるのか、実体験を元に解説していますのでこちらを参考にしてみてください。
また高専生であれば避けては通れない道、それは《レポート課題》の存在です。
何万枚とレポートを書いてきた私がここさえ抑えておけば間違いないというレポートの書き方をまとめましたので参考にしてください。
高専を卒業したのちの進路について
冒頭でも述べましたが、高専からの進路は主に3種類あります。
就職・大学or専門学校に3年次編入・専攻科(高専にプラス2年)という3種類の進路選択です。
進学先を大学か専攻科で迷っている方はこちらをご覧ください↓
高専からの進路はほぼ半々で就職と進学に分かれます。
それぞれどのような状況になっているのか解説していきます。
①高専から就職
高専から就職する際はあまり在学中の成績に左右されずに大手企業に就職できます。
就職試験で落ちる人も1割もいないと思います。
メリットとしては就職率がほぼ100%ということが一番大きいですね。
就職するメリット・デメリットを大学に編入することと比較したい方はこちらを参考にしてみてください↓
高専からはどんな企業に就職できるの?
高専からの就職先についてはこのようなデータが出ております。
まずは業種についてはこちらです。
実際に具体的な企業名を出すとこのようになります。
どのような就職先に就く人が多いかについてさらに詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
②高専から大学・専門学校に3年次編入
私は個人的に3年次編入を推しています。
学歴ロンダリングともなりますし、高専卒だと大卒の給料にはならないのでこっちの方が社会経験的にもお得だと思います。
主な進学先や編入試験の内容はこの2記事を参考にしてみてください↓
大学編入を考えているが、特に勉強がしたいわけではない方へ
「やっぱり大学に編入したいけど、これといってやりたいこともないので困っている」
「高専生活ではたくさん勉強したから、せめて大学生活はたくさん遊んで思い出を作りたい!」
こんな考えの高専生も少なくないと思います。
そんな方向けに各大学の周辺環境について詳しくまとめた記事があります!
③専攻科(高専にプラス2年)
専攻科に進学でも良いと思います。
大学に編入することとの大きな違いは、
・勉強する内容が高専の延長
・従来と変わらない生活環境
この2点だと思います。
また専攻科への進学はクラス順位の上位50%ならば推薦がもらえて95%くらいの確率で合格するので、受験勉強にあまり時間を費やしたくない人にもオススメですね。
高専から進学する方向けに
高専から進学を考えている方に面接対策・入試対策の記事をいくつか書いたので是非参考にしてみてください。
大学編入の面接対策について
多くを語る必要は一切ありません。
正直に話します、この1記事で面接力は格段に上がることを約束できます。
高専のテストで良い点をとって効率よく推薦をもらうテクニックはこちら。
大学編入の編入試験対策について
大学編入試験対策についてはかなりの量の記事を書いていますので、私のブログのトップページからご自身で探していただいた方が早いかも知れません。
そのためいくつかの記事に絞って紹介します!
高専に入学を考え始めてから就職・進学するまでの過程で悩んでいることや知りたいことなどがあればいつでもお気軽にご連絡ください!
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他にもここでは紹介しきれない位たくさんの記事を書いていますので、あなたが知りたい内容の答えは必ず見つかるはずです!トップページの右の検索欄から知りたい内容を探してみてください!!
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